AGA治療薬の代表格は、間違いなく「プロペシア」といっても、誰もが異論はないでしょう。
日本の病院やAGA専門クリニックでは、必ず最初に処方される薬です。
ミノキシジルと並んで男性型脱毛症に効果がある薬として有名ですが、薄毛治療を検討しはじめた初期の頃は、専門用語が多く、「育毛剤とどう違うのか」「どんな効果があるのか」「なぜ薄毛治療に効果があるのか」など、なかなか理解しにくいかと思います。
ここでは、AGA治療では欠かせない治療薬である「プロペシア」の効果や値段、入手方法などについて説明します。
まず、プロペシアは日本で認可されてから間もない薬で、もともと、前立腺肥大症の治療を目的として開発された薬ですが、「フィナステリド」という主成分が薄毛の治療にも効果があることが発見されてアメリカで最初に認可が下りました。
そして日本でも2007年に全国の医療機関で処方が可能な医薬品として認可され、これを機に「男性型脱毛症」という意味である「AGA」という言葉が普及し始めました。
プロペシアは、服用する錠剤タイプで有効成分であるフィナステリドが1錠につき1mg含まれています。
医師の処方がないと購入出来ませんが、後発のジェネリック医薬品として海外で販売されている「フィンペシア」などは、個人輸入サイトなどから、およそ5分の1程度の価格で購入することができます。
プロペシアの値段は、一カ月あたり1万円~1万5千円が相場と言われていますが、処方する医師によって変動するほか、保険が適用されないため実費負担となります。
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの過剰分泌が原因で起こる症状と言われていますが、厳密には、「5αリダクターゼ」という体内の酵素がテストステロン(良性の男性ホルモン)と結合してDHT(ジヒドロテストステロン)という、抜け毛の原因となる男性ホルモンを分泌させることによって抜け毛が進行します。
プロペシアは、DHTを分泌させる原因となる「5αリダクターゼ」を抑制することによって脱毛の症状を防ぐ仕組みです。
男性ホルモンや「5αリダクターゼ」は体内で生成されるため、当然、プロペシアを一回飲んだだけでは発毛効果がなく、最低でも6か月以上は飲み続ける必要があります。
そして忘れてはいけないのが副作用のリスクですが、一定の割合で、服用期間中はEDを発症する可能性があることが報告されています。
副作用が現れた場合、処方した医師に相談して、継続して服用するか中止するかの判断を仰ぐことが必要です。